サンウルブズ、43-15で強豪ハリケーンズに敗れるも攻撃ではいい形を見せた!

スーパーラグビー2018 - サンウルブズ、43-15で強豪ハリケーンズに敗れるも攻撃ではいい形を見せた!
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4月27日(金)のスーパーラグビー第11節、ニュージーランド遠征中のヒト・コミュニケーションズ サンウルブズ(以下サンウルブズ)は、一昨年王者のハリケーンズと敵地ウエストパック・スタジアム(ウェリントン)で対戦した。

昨年の開幕戦では17-83と大敗した強豪に対し、今季開幕8連敗中のサンウルブズがどこまで喰らいつき、どのような収穫を得ることができるかが注目される一戦となった。

サンウルブズは前節、後半途中まで健闘したクルセイダーズ戦からメンバーをほとんど変えずに臨んだ。変更があったのは、先発ではHO堀江翔太とPR浅原拓真のみ。ゲームキャプテンは前節に続きFLピーター・ラピース・ラブスカフニが務め、ハーフ団もSH田中史朗、SOヘイデン・パーカーのコンビが据え置かれた。好調を維持するNO8姫野和樹、CTBマイケル・リトル、WTBホセア・サウマキらの活躍も期待された。

一方のハリケーンズは、一昨年、昨年と2年連続でワールドラグビーの最優秀選手に輝いたSOボーデン・バレットとその弟のFBジョーディー・バレット、そしてFLアーディーとWTBジュリアンのサヴェア兄弟といったニュージーランド代表キャップホルダーを先発にずらりと並べた。今季第10節終了時点で6勝1敗(勝ち点27)、ニュージーランドカンファレンス2位と好位置に付けているハリケーンズは、必勝態勢でサンウルブズをホームに迎えた。

試合はサンウルブズのキックオフで始まる。前半3分、ハリケーンズのトライが生まれたかに見えたがTMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)の結果、スローフォワードがありノートライに。先制点を奪われずに済んだサンウルブズは、前半9分、マイボールラインアウトを起点に14フェーズにわたるアタックを展開し、最後はゲームキャプテンのFLラブスカフニが相手FLアーディー・サヴェアのタックルをかわして先制トライを決める。SOパーカーのゴールも決まり、サンウルブズは0-7と幸先よくリードする。

前半15分、ハリケーンズWTBジュリアン・サヴェアにトライを許してしまい7-7と同点に追いつかれるも、サンウルブズは18分、ハリケーンズのオフサイドによって得たPGをSOパーカーが決めて7-10と勝ち越しに成功。

競り合い続けたかったサンウルブズだったが、前半28分、スクラムからハリケーンズSHフィンレー・クリスティーのトライで逆転されると(14-10)、前半終了間際の39分には再びスクラムからNO8リード・プリンセプがトライを決めて21-10とリードを広げられる。

11点差で後半を迎えたサンウルブズは、先にトライを挙げて接戦に持ち込みたいところだった。しかしキックオフ早々の後半2分、ハリケーンズFBジョーディー・バレットにディフェンスを突破され、そのまま独走トライ。26-10とさらにリードを広げられる。

反撃を見せたいサンウルブズは相手陣でのアタックを続けるものの後半6分、17分と続けてインゴールへボールを押し込んだが、いずれもTMOの結果トライは認められず。後半20分、27分にはラインアウトからのトライチャンスを生かし切れないなど、ボールをキープしながら得点できない苦しい時間帯が続く。

しかし後半29分、ハリケーンズWTBネヘ・ミルナースカッダーのキックをキャッチしたサンウルブズCTBマイケル・リトルがラックを形成、途中出場のSH流大が相手の背後にキック。それに反応したWTB福岡堅樹が俊足を飛ばしてボールに追いつき、インゴール左隅に押さえてトライ。サンウルブズは26-15と点差を再び11点とする。

残り10分ほど、サンウルブズはさらに点差を詰めたかったが、ハリケーンズは攻撃の手を緩めなかった。後半34分にはCTBヴィンス・アソ、37分にはゲームキャプテンのFLブラッド・シールズ、そして39分には再びCTBアソにトライを決められてしまい、43-15でノーサイドを迎えた。

サンウルブズは開幕から9連敗を喫したが、ポゼッション(ボール保持率)61%とハリケーンズを上回り、後半中盤はテリトリーも支配するなど随所に光明を見せたと言えよう。

サンウルブズのゲームキャプテンを2試合続けて務めたFLラブスカフニは、試合をこのように振り返った。

「非常に前半の入りは良かったと思っている。後半に入って我々のプレーも洗練されて、ボールポゼッションも上がってきたと思うが、ただただゴールラインを超えることができなかった。しかし、我々のアタックはすごくよく機能しているし、相手にプレッシャーを与えていることはできていると思う。努力を続けていくだけ」

また、ハリケーンズのゲームキャプテン、FLシールズもサンウルブズの奮闘をこう讃えた。

「サンウルブズはシーズンを重ねるごとによくなっているため、後半に入るまでは苦しめられた。後半、いくつかいいトライを挙げられたので勝利できてよかった」

敗れはしたものの、クルセイダーズ、ハリケーンズを相手に収穫を手にしてニュージーランド遠征から帰国するサンウルブズ。次節はBYE(お休みの週)で、その翌週5月12日(土)の第13節は同じカンファレンスに所属するレッズ(オーストラリア)を東京・秩父宮ラグビー場に迎える。

サンウルブズにとって今季、秩父宮ラグビー場での最後となる大事な一戦に向けて、今節を含めこれまでの収穫や課題を活かすことができるだろうか。次こそ待望の今季初勝利を期待したい。

◇WTB福岡堅樹が今季初トライ! 自慢のスピードは健在!

2月に膝の手術を経て、前節のクルセイダーズ戦で今季のスーパーラグビー初出場を果たし、このハリケーンズ戦にも続けて先発したWTB福岡堅樹。

日本が誇る韋駄天は、後半29分のSH流の絶妙なキックに素早く反応し快足を飛ばして今季初トライを決めるなど、復帰間もない中でもトライへの嗅覚と決定力を見せつけた。

こうしたWTBらしいプレー以外にも、スクラムではSHに代わってボールを投入する場面もあり、そこから自慢のランでゲインを切る(前半4分)などのプレーを見せた。こうしたオプションが効果的に機能すれば、サンウルブズも得点機を増やすことができるはずだ。

サンウルブズ、そして日本代表でも今後の活躍が望まれるスピードスターWTB福岡。引き続きその快足に注目だ。

記事提供者:齋藤龍太郎(楕円銀河)

試合情報

  • 2018.2.24(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 25 - 32 ブランビーズ
    NO SIDE
  • 2018.3.3(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 17 - 37 レベルズ
    NO SIDE
  • 2018.3.10(土)
    スーパーラグビー2018
    シャークス 50 - 22 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.3.18(日)
    スーパーラグビー2018
    ライオンズ 40 - 38 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.3.24(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 10 - 61 チーフス
    NO SIDE
  • 2018.4.7(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 29 - 50 ワラターズ
    NO SIDE
  • 2018.4.14(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 10 - 24 ブルーズ
    NO SIDE
  • 2018.4.21(土)
    スーパーラグビー2018
    クルセイダーズ 33 - 11 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.4.27(金)
    スーパーラグビー2018
    ハリケーンズ 43 - 15 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.5.12(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 63 - 28 レッズ
    NO SIDE
  • 2018.5.19(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 26 - 23 ストーマーズ
    NO SIDE
  • 2018.5.25(金)
    スーパーラグビー2018
    レベルズ VS サンウルブズ
    • 18:45 キックオフ
  • 2018.6.3(日)
    スーパーラグビー2018
    ブランビーズ VS サンウルブズ
    • 15:05 キックオフ
  • 2018.6.30(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ VS ブルズ
    • 20:55 キックオフ
  • 2018.7.7(土)
    スーパーラグビー2018
    ワラターズ VS サンウルブズ
    • 18:45 キックオフ
  • 2018.7.13(金)
    スーパーラグビー2018
    レッズ VS サンウルブズ
    • 18:45 キックオフ

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