サンウルブズ、ブルーズに10−24で敗れる。トライ先行も逆転され開幕7連敗

スーパーラグビー2018 - サンウルブズ、ブルーズに10−24で敗れる。トライ先行も逆転され開幕7連敗

前半21分、SOパーカーがゲインし最後はCTBラファエレ(右)がトライ。(撮影/斉藤健仁)

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三菱地所スーパーラグビー2018・第9節を迎えたヒト・コミュニケーションズ サンウルブズ(以下サンウルブズ)。今季6試合を終えて全敗、勝ち点はボーナスポイントによる2に留まる中、昨季最終戦で48-21と快勝したブルーズと東京・秩父宮ラグビー場で対戦。9562人のファンの多くが昨季の再現を期待して試合展開を見守った。

スーパーラグビー(当時スーパー12)初代王者であり、過去3回優勝しているブルーズは、ハイレベルなニュージーランドカンファレンスにおいて4年連続で最下位に沈んでいる。ただ、昨季のサンウルブズ戦でもゲームキャプテンを務めたHOジェームズ・パーソンズ(ニュージーランド代表キャップ2)や昨年のワールドラグビー最優秀新人賞に輝いたCTBリーコ・イオアネ(同13)など、代表経験者を要所に並べた。チームの要であるFLジェローム・カイノやCTBソニー・ビル・ウィリアムズは負傷で欠いたものの、昨季の屈辱を払拭するような勝利を目指した。

一方、サンウルブズはここに来てメンバーを固定。先発はLOグラント・ハッティングを除いて前節のワラターズ戦と同じ布陣となり、HO堀江翔太、NO8姫野和樹、ゲームキャプテンSH流大、SO田村優、FB松島幸太朗といった中心線の選手を軸にいかにして勝利を目指した。とりわけラインアウトやディフェンスといった課題の部分をいかに修正できるかが注目された。

ブルーズのキックオフで始まった前半、先制したのはサンウルブズだった。前半3分、ブルーズLOパトリック・トゥイプロトゥが危険なプレーでシンビン(10分間の一時的退出)となり、そのペナルティーで得たPGをサンウルブズSO田村が成功させて3−0とする。

数的優位となったその10分間で得点を追加できなかったサンウルブズだが、前半21分に再びチャンスが訪れる。サンウルブズは敵陣でのラックからSH流がSO田村と一時的交替をしていたヘイデン・パーカーにパスを送ると、SOパーカーがブルーズのディフェンスのギャップを突いてゲイン。ゴール前でパーカーのバックフリップパスがCTBラファエレ ティモシーにつながり、そのままラファエレがトライを決める。SOパーカーのゴールも決まりスコアは10−0。

前半28分にはブルーズWTBジョーダン・ハイランドにトライを許したものの、10−5とサンウルブズがリードしたまま前半を終えた。

後半も前半同様、優位な形で試合を運びたいサンウルブズだったが、展開は一変し主導権はブルーズに移る。10分、ブルーズNO8アキラ・イオアネにトライを決められ10−12と逆転されると、後半15分にも途中交代で入ったブルーズLOダルトン・パパリイが強靭なフィジカルを見せつけながらトライを許し、サンウルブズは10−19と突き放された。

FB松島が退いてSO田村がFBに入り(後半12分)、前半一時出場していたパーカーがSOに入る(後半19分)など適宜メンバーを変えたサンウルブズは反撃を試みる。だが、接点でプレッシャーを受けて前半のようにアタックを継続することができず点差は縮まらない。

逆に36分、ブルーズWTBハイランドにこの日2本目となるトライを決められ、10−24でノーサイドを迎えた。

サンウルブズのジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)は、

「非常に残念。チーム全体もそう思っている。前半、相手に大きなプレッシャー与えられていた。もう7点を取ればさらにたたみかけることができていたと思う。ハーフタイム、選手たちは自信に満ちあふれていた。ブルーズはしつこいチーム。攻撃をやめないことを念頭に置いて戦っていたが、 相手に主導権をわたしてしまった」

と悔しさを隠さなかった。またキャプテンのSH流は、

「後半の最初5分で、ちょっとコミュニケーションレベルが正直落ちていた。一番大きかったのは、後半、最初に(ブルーズにトライを)取られたことでチームに覇気がなくなったこと。僕がコントロールすれば良かったが、前半のような自信に満ちあふれたプレーができずに試合を終えてしまった」

と、チームを鼓舞できないまま試合を終えたことを悔やんだ。

勝ったブルーズのゲームキャプテン、HOパーソンズは、後半チームのリズムが良くなった要因について、

「やはりアタック、ディフェンス両方のブレイクダウンのところでのディシジョンメイキング(状況判断)だと思う。ディシジョンメイキングからしっかりと遂行することにつながった。それが前半より後半が良かった」

と、勝因として接点での状況判断を挙げた。

必勝を期したサンウルブズだったが、特に後半は無得点と振るわず、今季開幕7連敗。練習では手応えをつかみながら結果が出ない苦しい状態が続く中、2週間に渡るニュージーランド遠征に発つ。次節4月21日(土)は昨季王者のクルセイダーズと対戦。強豪中の強豪を相手にいかに戦えるか注目したい。

◇復帰したLOグラント・ハッティングが気を吐いて活躍!

冒頭でも触れたように、サンウルブズが前節からメンバーをほぼ固定した中、先発の15人のうちで唯一入れ替わって、今季2戦目の先発出場を果たしたのがLOグラント・ハッティングだ。

バックスではSOパーカーやCTBマイケル・リトルといったランナーが目立つ中、ハッティングはLOとしてスクラムやラインアウトで実力を発揮したのに加え、激しいタックルやブレイクダウンでの攻防でも貢献。決して派手ではないが、先発としての役割を80分間に渡って果たしたと言えよう。

試合後、ハッティングはチームの現状についてこのようにコメントした。

「小さな歯車が上手くいっていない状況だと思う。一つ勝てるとスコアボードに反映されるものが変わってくる。いいラグビーができる選手が揃っているが、今の状況から学ぶことが大事。プレッシャーの中でいいディシジョンメイキングができるか、練習でできてもプレッシャーがあると変わるので、もっとたくさん練習することで改善できると思う」

サンウルブズの課題をどう克服すべきかあくまで前向きに語ったハッティング。個人的にもトップリーグで昨季まで所属したクボタから神戸製鋼に今季移籍し、日本ラグビーへのさらなるフィットを目指す27歳に、引き続き出色のプレーを期待したい。

記事提供者:齋藤龍太郎(楕円銀河)

試合情報

  • 2018.2.24(土)
    スーパーラグビー2018
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    NO SIDE
  • 2018.3.3(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 17 - 37 レベルズ
    NO SIDE
  • 2018.3.10(土)
    スーパーラグビー2018
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    NO SIDE
  • 2018.3.18(日)
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    ライオンズ 40 - 38 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.3.24(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 10 - 61 チーフス
    NO SIDE
  • 2018.4.7(土)
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  • 2018.4.14(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 10 - 24 ブルーズ
    NO SIDE
  • 2018.4.21(土)
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    クルセイダーズ 33 - 11 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.4.27(金)
    スーパーラグビー2018
    ハリケーンズ VS サンウルブズ
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  • 2018.5.12(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ VS レッズ
    • 12:05 キックオフ
  • 2018.5.19(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ VS ストーマーズ
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  • 2018.5.25(金)
    スーパーラグビー2018
    レベルズ VS サンウルブズ
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  • 2018.6.3(日)
    スーパーラグビー2018
    ブランビーズ VS サンウルブズ
    • 15:05 キックオフ
  • 2018.6.30(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ VS ブルズ
    • 20:55 キックオフ
  • 2018.7.7(土)
    スーパーラグビー2018
    ワラターズ VS サンウルブズ
    • 18:45 キックオフ
  • 2018.7.13(金)
    スーパーラグビー2018
    レッズ VS サンウルブズ
    • 18:45 キックオフ

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