サンウルブズ、今季初白星ならず…シャークスに50-22で敗戦も3トライを返す

スーパーラグビー2018 - サンウルブズ、今季初白星ならず…シャークスに50-22で敗戦も3トライを返す
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ホーム・秩父宮ラグビー場で開幕2連敗を喫したヒト・コミュニケーションズ サンウルブズ(以下サンウルブズ)。迎えた3月10日(土)の第4節(チーム3戦目)はアウェイの南アフリカ・ダーバンのグロースポイント・キングス・パークに場所を移し、シャークスと相見えた。

両者は過去2シーズンで2度対戦しており、サンウルブズはいずれも敗れている。

敵地での初勝利に向けてサンウルブズはメンバーを大幅に変更。昨季の大ケガから復帰したHO庭井祐輔、またSH内田啓介やFB松島幸太朗が今季初先発。さらに今季加入したマイケル・リトルもCTBで初先発し、リザーブには出場すればスーパーラグビー初出場となるPR石原慎太郎が控えるなど、フレッシュな顔ぶれでシャークスに挑んだ。

一方のシャークスも今季未勝利(0勝1分け1敗。サンウルブズは0勝2敗)とあって、負けられないホームゲームとなった。南アフリカ代表98キャップの“ビースト”ことPRテンダイ・ムタワリラ、ヘッドコーチと同名の息子SOロバート・デュプレア、多才なユーティリティーBKのFBカーウィン・ボッシュといった実力十分の布陣で、過去負けなしのサンウルブズを迎え撃った。

試合はシャークスのキックオフで始まり、前半2分、サンウルブズのオフサイドでシャークスSOデュプレアにPGを許し3-0と先制される。

9分、シャークスWTBマカゾレ・マピンピが左隅にトライを決められ10-0。シャークスのペースに持ち込まれつつあったが、25分にサンウルブズSO立川理道が落ち着いてPGを決めて10-3、ビハインドを7点として反撃ののろしを上げた。

しかし直後の前半29分、シャークスHOアルマンド・ファンデルメルヴェが右サイドでトライを決められてしまう。さらに36分、スクラムを起点にシャークスがオフロードパスでボールをつながれ、最後はNO8テラ・ムテンプがトライ。シャークス24-3サンウルブズと、21点差を付けられてハーフタイムを迎えた。

後半、サンウルブズはSHを内田から共同キャプテンのSH流大に入れ替え巻き返しを図る。

開始早々の2分、SO立川がインゴールに飛び込み、TMOの末にトライは認められなかったものの、サンウルブズは相手ペナルティーからタッチに出し、マイボールラインアウトからのモールを起点にアタック。後半5分、最後はFB松島からオフロードパスを受けたWTBレメキ ロマノ ラヴァが右隅にトライを決めた。

スコアを24-8として、さらに点差を詰めていきたいサンウルブズだったが、直後の後半9分にシャークスWTBマピンピがこの日2トライ目を献上(29-8)、15分にはシャークスFLジャック・フェルミューレンにディフェンスのギャップを突かれてトライ。36-8とさらにリードを広げられてしまう。

どうにか喰らいついていきたいサンウルブズは19分、10フェーズにわたるアタックの末に途中出場のLOヴィンピー・ファンデルヴァルトがLO姫野和樹、NO8ヴィリー・ブリッツのパックに後押しされトライ。36-15としてさらなる追撃を目指したが、シャークスに28分、35分と連続してトライを許し50-15とさらに突き放される。

勝敗は決したものの、サンウルブズは最後までアタックを継続。後半38分、敵陣でのマイボールラインアウトから、途中出場のSOロビー・ロビンソンのパスを受けたWTBレメキがビッグゲイン。WTBウィリアム・トゥポウにラストパスを放ち、そのままトゥポウがインゴールへなだれ込みトライ。CTB中村亮土のゴールも決まり、50-22とした。

試合はこのままノーサイドを迎えて、7トライを挙げたシャークスが今季初勝利を挙げた。サンウルブズは開幕から3連敗となったが、後半苦しい中で3トライを奪うなど敵地で一矢報いた。

試合後、サンウルブズ共同キャプテンのNO8ブリッツは、

「シャークスの選手は個々が強く、視野が広かった。(サンウルブズは)ラインアウトは良かったが、大事なところでボールを失ってしまったり、タックルされてヘルドアップされてターンオーバーされたり、ゲインラインのところでミスが出たりした。こういったところを来週のライオンズ戦に向けて修正していきたい。サンウルブズのシーズンはまだ始まったばかり。最後まであきらめないのがチームカルチャーだ」

とコメントし、早くも次戦に前向きなマインドに切り替えていた。

次節、日本時間3月18日(日)はスーパーラグビー2年連続準優勝の強豪ライオンズとの対戦となる。共同キャプテンのNO8ブリッツが語ったように、シャークス戦で見えた課題をいかに修正できるかが。

今季最初で最後の南アフリカ遠征をいい形で終えることができれば、3月24日(土)からのホーム・秩父宮ラグビー場での3連戦に向けて弾みになるだろう。期待して見守りたい。

◇CTBリトルとPR石原がスーパラグビーでデビューを飾る!

CTBマイケル・リトルとPR石原慎太郎はこの試合がサンウルブズだけでなく、嬉しいスーパーラグビーデビューとなった。

CTBリトルはオールブラックスの名CTBウォルター・リトルの息子であり、父が三洋電機(現パナソニック)でプレーしていたため少年時代の一時期を群馬県で過ごした経歴を持っている。

今年、トップチャレンジリーグ・三菱重工相模原所属の彼が、サンウルブズでも、随所でいい働きを見せた。

前半16分、リトルはCTBシオネ・テアウパのバックフリップパスを受け、相手ディフェンスが空いたところを一気に前進するなど序盤からチャンスメークの立役者となった。また、前半39分にもジャッカルを決めるなど、攻守ともにいいプレーが目立った。

サントリーを2シーズン連続2冠に貢献し、年々、成長の跡を見せているPR石原も後半14分から途中出場を果たした。

試合前に「サンウルブズが始動して、特に始めの3週間の合宿では、選手全員でタフなトレーニングをつんできたので、このメンバーで早く試合をしたいという思いがありました。今回メンバーに選んでもらい本当に嬉しい」と語っていた通り、気持ちのこもったプレーを見せた。

このように新戦力が期待通りの、あるいはそれ以上の力を発揮すればチームに勢いをもたらすことは間違いない。CTBリトル、PR石原をはじめこうした選手が経験を積んでいくことは、サンウルブズのみならず日本のラグビーにとって必ずやプラスに作用することになるはずだ。

記事提供者:齋藤龍太郎(楕円銀河)

試合情報

  • 2018.2.24(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 25 - 32 ブランビーズ
    NO SIDE
  • 2018.3.3(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 17 - 37 レベルズ
    NO SIDE
  • 2018.3.10(土)
    スーパーラグビー2018
    シャークス 50 - 22 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.3.18(日)
    スーパーラグビー2018
    ライオンズ 40 - 38 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.3.24(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 10 - 61 チーフス
    NO SIDE
  • 2018.4.7(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 29 - 50 ワラターズ
    NO SIDE
  • 2018.4.14(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 10 - 24 ブルーズ
    NO SIDE
  • 2018.4.21(土)
    スーパーラグビー2018
    クルセイダーズ 33 - 11 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.4.27(金)
    スーパーラグビー2018
    ハリケーンズ 43 - 15 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.5.12(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 63 - 28 レッズ
    NO SIDE
  • 2018.5.19(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 26 - 23 ストーマーズ
    NO SIDE
  • 2018.5.25(金)
    スーパーラグビー2018
    レベルズ 40 - 13 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.6.3(日)
    スーパーラグビー2018
    ブランビーズ 41 - 31 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.6.30(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ VS ブルズ
    • 20:55 キックオフ
  • 2018.7.7(土)
    スーパーラグビー2018
    ワラターズ VS サンウルブズ
    • 18:45 キックオフ
  • 2018.7.13(金)
    スーパーラグビー2018
    レッズ VS サンウルブズ
    • 18:45 キックオフ

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