サンウルブズ開幕2連敗!レベルズから2トライ奪うも17−37で敗れる

スーパーラグビー2018 - サンウルブズ開幕2連敗!レベルズから2トライ奪うも17−37で敗れる

AOYAMA RED狼ジャージをお披露目したサンウルブズ。中央がFLリーチ マイケル。(撮影/斉藤健仁)

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先週、チーム開幕戦となったブランビーズ(オーストラリアカンファレンス)との一戦は黒星発進となったものの、7点差での敗戦でボーナスポイント1を獲得したヒト・コミュニケーションズ サンウルブズ(以下サンウルブズ)。

3月3日(土)、開幕2試合目も同カンファレンスのレベルズと対戦した。2戦続けてホーム・秩父宮ラグビー場に相手を迎え、大勢のファンの前で今季初勝利を目指した。

サンウルブズはブランビーズ戦でFL姫野和樹をはじめ負傷者が多発した影響もあり、前節からメンバーを大幅に変更。チーフスの中心選手だったFLリーチ マイケル、2シーズンぶりのサンウルブズ復帰となったWTB山田章仁が今季初先発を果たし、共同キャプテンのSH流大、NO8ヴィリー・ブリッツの2名、HO堀江翔太やCTB中村亮土らは前節に続いて先発。リザーブには東海大学の卒業を控えた野口竜司らが名を連ねた。

昨季はサンウルブズ(2勝13敗・17位)を下回り最下位(1勝1分け13敗)に終わったレベルズは、大幅な体制変更、戦力補強の甲斐あり今季第2節のチーム開幕戦でレッズに45−19で大勝。その原動力となったのが、今季移籍してきたオーストラリア代表不動のSHウィル・ゲニア、そして昨季のスーパーラグビーでオーストラリア最優秀選手に選ばれた日本代表NO8アマナキ・レレィ・マフィといったメンバーだった。こうしたキーマンを止められるかがサンウルブズの勝敗を分けるポイントとなった。

試合は前半からレベルズのペースで進んで行く。ボールを大きく動かし、9分、WTBジャック・マドックスが、そして12分にはNO8マフィが独走トライを決めて、レベルズが0-10とサンウルブズを突き放す。

すぐさま追い上げたいサンウルブズだったが、前半9分にCTBラファエレ ティモシーがHIA(Head Injury Assessment:脳しんとうの疑いを確認するための一時的交替)により野口へ、14分にSOヘイデン・パーカーが負傷で立川理道へと入替となり、さらに20分にもWTB山田がHIAの末にFL徳永祥尭に入替と、アクシデントに立て続けに見舞われた。

想定外のメンバー編成となり連係に支障を来していたサンウルブズだったが、前半26分にCTB中村亮土がPGを決めて3−10とすると、前半終了間際の35分には、CTBのポジションに回っていたウィリアム・トゥポウがインターセプトから独走トライ。CTB中村のゴール成功で10−10と同点に追いついたサンウルブズはいい形で前半を終え、後半の巻き返しに懸けた。

しかし後半は、サンウルブズの不安要素だった連係ミスなどが重なってしまい、レベルズが得点を重ねていく。2分のPG成功での勝ち越しを皮切りに(10−13)、5分にはWTBセファナイア・ナイヴァルがトライ(10−18)。8分、12分には再びWTBマドックスが連続トライでハットトリックを決めて0–30。サンウルブズは後半序盤で20点のビハインドを抱えてしまう。

その後はレベルズの猛攻に耐えつつ、たびたび相手ゴール前でチャンスを作ったサンウルブズ。ラストプレーを告げるホーン直前の38分、敵陣ゴール前のスクラムを起点に途中出場のSH田中史朗のパスを受けたNO8エドワード・カークがインゴールに飛び込み、17−30と点差を詰めた。

7点差以内の負けで得られるボーナスポイントをラストワンプレーに賭けたいサンウルブズだったが、そのNO8カークが自陣でのインテンショナルノックオンでシンビン(10分間の一時的退場)。レベルズのペナルティトライの判定となり、17−37という結果に終わった。

サンウルブズは開幕2連敗を喫し、ボーナスポイントを獲得することもできなかった。

試合後、サンウルブズのジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)は負傷者が多発したことや敗因についてこう語った。

「スーパーラグビーではもっとこういうケガ人が増えて行くと予想しています。が、キープレイヤーにここまでケガ人が出てしまうとタフな状況に追い込まれます。そしてセットプレーのミスも非常にありました。こだわってやってきましたが、こうなってしまって残念です。ファーストラインアウトで敵陣22mラインに入って、自分たちが有利な立場で展開できるにもかかわらず、細かいミスをしてしまいました。スーパーラグビーはしっかりとチャンスがものにしないといけません」

共同キャプテンの一人、SH流も反省の弁に終始した。

「後半の最初、簡単な形でトライとられてしまいました。BKにケガ人が多く出て、やってきたコンビネーションではない部分のポジションをカバーした人がいて、スクラムからの役割が変わり、一発でとられるシーンになりました。ケガ人が出たとき、もっと対応してコミュニケーションを取れれば良かったが、1週間準備し的てきたことと違うことをやってしまったことがトライを取られた要因です」

また、レベルズのディヴィッド・ヴェッセルズHCは、記者会見冒頭で、かつてスーパーラグビーのチームだったフォース時代に指導したサンウルブズWTB山田章仁の負傷を心配した。

「アキ・ヤマダのケガがたいしたことないことを祈っています。パース(フォースの本拠地)で指導した経験があるので。知っている選手が目の前でケガをするのはつらいものがあります」

続けて、アタックを畳み掛けた後半に向けたハーフタイム中の指示については、

「正直、前半のパフォーマンスは満足しいませんでした。自分たちが予定したゲームプランから逸脱していたからです。ゲームプランとしてはダイレクト  フィジカルなプレーを掲げていましたが、そこを直さないとという話をしました。セカンドハーフ(後半)で大きな変化があったといえば、さらに前半より、フィジカル、ダイレクトにプレーしていた点だと思います」

と、ハーフタイムでプレーに変化を加えたことを勝因に挙げた。

開幕2連敗となったサンウルブズは、第4節のシャークス戦、第5節のライオンズ戦に向け南アフリカへと旅立つ。負傷者の続発、ラインアウトの精度など不安要素を改善し、南アフリカ勢から今季初白星を奪うことができるかどうか。

◇FLリーチは苦いサンウルブズデビュー…CTB立川は不測の事態に対応

サンウルブズでのデビューを飾ったFLリーチ マイケルは「すごく悔しい」と語った。精度の低かったラインアウトのリーダーを任されていたからだ。

「セットピースから自分たちの流れが作れませんでした。僕がラインアウトの責任者でしたが、サインがいくつかある中でミスが出てしまいました。自分たちが後ろで取りたいという場面できなくて、新しいサインをやったらコンフューズ(混乱)してしまいました」

また、SOパーカーの負傷で想定よりも早く出場することとなったCTB立川理道は、緊急事態をこう振り返った。

「10番と12番のカバーだったので準備はしていましたが、本当にケガ人がたくさん出ましたし、WTBの控えがいない状態でWTBにけが人が出てしまったので、ゲーム中なかなか立て直すのが難しかったです。でも一人一人が代わりのところはできたと思いますし、もう少し改善できることはありましたが、あの状況の中では、もちろん満足はしていないですけど、チームとしては悪くなかったと思います」

この試合で負傷者がさらに増え、今後の試合でもこうした事態が起こり得るだけに、いかに対応できるかが課題となりそうだ。セットピースの精度向上と併せて、こうしたキーマンたちがタフな挑戦を乗り越えていく姿を引き続き見守っていきたい。

記事提供者:齋藤龍太郎(楕円銀河)

試合情報

  • 2018.2.24(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 25 - 32 ブランビーズ
    NO SIDE
  • 2018.3.3(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 17 - 37 レベルズ
    NO SIDE
  • 2018.3.10(土)
    スーパーラグビー2018
    シャークス 50 - 22 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.3.18(日)
    スーパーラグビー2018
    ライオンズ 40 - 38 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.3.24(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 10 - 61 チーフス
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  • 2018.4.7(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 29 - 50 ワラターズ
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  • 2018.4.14(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 10 - 24 ブルーズ
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  • 2018.4.21(土)
    スーパーラグビー2018
    クルセイダーズ 33 - 11 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.4.27(金)
    スーパーラグビー2018
    ハリケーンズ 43 - 15 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.5.12(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 63 - 28 レッズ
    NO SIDE
  • 2018.5.19(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 26 - 23 ストーマーズ
    NO SIDE
  • 2018.5.25(金)
    スーパーラグビー2018
    レベルズ 40 - 13 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.6.3(日)
    スーパーラグビー2018
    ブランビーズ 41 - 31 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.6.30(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 42 - 37 ブルズ
    NO SIDE
  • 2018.7.7(土)
    スーパーラグビー2018
    ワラターズ 77 - 25 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.7.13(金)
    スーパーラグビー2018
    レッズ 48 - 27 サンウルブズ
    NO SIDE

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