サンウルブズ、開幕戦で強豪ブランビーズに逆転負けもボーナスポイントを獲得!

スーパーラグビー2018 - サンウルブズ、開幕戦で強豪ブランビーズに逆転負けもボーナスポイントを獲得!

SH流、CTB中村らが華々しくスーパーラグビーデビューを飾った。(撮影/齋藤龍太郎)

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今年で3シーズン目を迎えたヒト・コミュニケーションズ サンウルブズ(以下サンウルブズ)。いよいよ2月24日(土)、ホームの秩父宮ラグビー場(東京)でスーパーラグビー2018のチーム開幕戦に臨んだ。

初戦の相手はオーストラリアのブランビーズ。昨季、オーストラリアカンファレンス首位でプレーオフに進出した強豪だ。

今季は過去2シーズンから大会フォーマットが大幅に変更された(詳細は「大会一覧」→「スーパーラグビー2018」→「大会概要」参照)。サンウルブズはそのオーストラリアカンファレンスに組み込まれ、開幕からそのトップチームと対戦した。

ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)が日本代表と兼任して指揮を執る今季の初陣は、共同キャプテンのSH流大(ゲームキャプテン。この試合がスーパーラグビー初キャップ)とNO8ヴィリー・ブリッツが先発。

またPR稲垣啓太、HO堀江翔太、CTBラファエレ ティモシーといったかねてからの中心選手に加えて、今季加入したFL姫野和樹、SOロビー・ロビンソン、WTBホセア・サウマキといったトップリーグでもお馴染みの新戦力も先発に名を連ねた。

一方のブランビーズは、白血病からの復活を果たしたSOクリスチャン・リアリイファノ、LOサム・カーター(以上共同キャプテン)を筆頭に、PRベン・アレクサンダー、PRアラン・アラアラトア、CTBテヴィタ・クリンドラニといったオーストラリア代表経験者を数多くメンバーに揃えた。

今季就任したダン・マッケラーHCはNTTドコモのFWコーチを1シーズン務めたことがあり、またピーター・ヒューワットBKコーチはサントリーでのプレーおよび指導経験があることから、熟知している日本のラグビーに対してアウェイでどう臨むのかが注目された。

試合は前半6分、ブランビーズSOリアリイファノがPGを決めて先制する。しかし0–3とリードされたサンウルブズは直後の9分、敵陣でのラインアウトモールを押し込み、最後はモールに加わっていたWTBホセア・サウマキがトライを決め、CTB中村亮土がゴールを成功させて3–7と逆転する。

19分、スクラムを起点にCTBラファエレ ティモシーが相手ディフェンスのギャップを突いてチーム2本目のトライ。14−3とサンウルブズがさらにリードを広げる。

負けられないブランビーズも24分、反撃のトライで14−8と点差を縮めるが、サンウルブズの勢いはまだ止まらない。

29分、またもサンウルブズのWTBサウマキが今度は得意のパワフルなランでトライを取りきり、19−8。35分にブランビーズに1トライを返されるも、サンウルブズが19−15とリードして前半を折り返した。

強豪を相手に及第点以上の40分間となったが、後半に入ると展開が一変する。

2分、ブランビーズはCTBクリンドラニがサンウルブズSH流のパスミスを見逃さず逆転のトライを決めると(19−22)、13分には得意のモールからHOジョシュ・マンレーがトライ。

19−27と点差を広げられたサンウルブズは、25分に途中出場のSOヘイデン・パーカーがPGを決めて22−27と5点差に迫る。しかし直後の28分にFLラクラン・マキャフェリーにトライを許し22−32と点差をさらに広げた。

点差は10点。逆転が難しい時間帯に入ったサンウルブズは、敵陣でモールを起点に攻め続けるも相手ディフェンスの粘りの前に、ゴールラインを超えることができなかた。

試合終了を知らせるホーン後の42分、サンウルブズは相手からペナルティーを得てPGを選択。それをSOパーカーが難なく決めて25−32でノーサイドを迎えた。

負けてもボーナスポイント1を獲得できる7点差以内の敗戦となり、サンウルブズは開幕戦で初めて勝ち点を獲得した。オーストラリアカンファレンスのチームから勝ち点を得たのは3年目で初めてのこととなった。

試合後、サンウルブズのジェイミー・ジョセフHCは、ブランビーズ戦をこう振り返った。

「今日のパフォ-マンスは素晴らしかったが、決して満足できる結果ではなかった。選手たちもロッカールームで残念がって悔しがった顔を見せていた。でもこのレベルで強豪チームとで戦っていけると自信を得ることができた」

手応えを感じているジョセフHCは、ボーナスポイントを取りに行った最後のPG選択については、

「トライを取ってもショット(PG)でも(ボーナスの)1ポイントは変わらなかったので、簡単に取れる方法はショットだった。選手たちも同じ意識だったと思うが、接戦で熱くなっていて見失っているときもあるので(ショットを狙うよう)助言した」

と、その判断の裏側にあった自らのアドバイスがあったことを明かした。

開幕戦に勝利したブランビーズのダン・マッケラーHCは、途中まで苦しんだサンウルブズについて、記者会見でこう答えた。

「非常にチャレンジングな試合だった。選手たちはワークハードして、タフなゲームだが最終的に勝てた。かなり厳しい試合だったが、前半20分が過ぎてから我々が考えてきたプランが徐々に実行できてきた。後半は完璧だった。サンウルブズは全員いいプレイヤーだが、目に付いたのはSH流。プレー全体のコントロール、キックも素晴らしかった。WTB(レメキ ロマノ ラヴァとサウマキ)もよかった。NO8ブリッツがディフェンス面でチームを引っ張る能力も素晴らしかった。グループとして素晴らしいチームで、誇りに思っていい」

ブランビーズの共同キャプテンの一人、SOリアリイファノもサンウルブズの印象をこのように語った。

「非常に厳しい試合だった。相手はプレシーズンを戦っていないがレベルの高い試合をした。チームを誇りに思う。素晴らしい選手ばかりでしたが、WTBは強く大きい選手がいた。SH流、SOパーカー、SOロビンソンは素晴らしく、ゲームをコントロールした。チャレンジングな試合だったので、来週、ホームに戻って改善したい」

強豪ブランビーズを苦しめ、開幕から勝ち点1を掴んだサンウルブズ。選手は過去2シーズンとは異なる手応えを感じながら、同時に悔しさも味わった試合となった。

次節3月3日(土)も同じくホームの秩父宮ラグビー場で、再び同カンファレンスのレベルズと対戦する。今日の試合の課題と収穫をいかに活かすことができるかが、次戦の勝利の鍵となるだろう。レベルズ戦こそホームでの今季初勝利を期待したい!

◇ SH流・FL姫野・CTB中村らがスーパーラグビーデビュー!

共同キャプテンのSH流はこのブランビーズ戦がスーパーラグビーデビューとなった(昨季は一時的な招集のみで試合に出場せず)。新たなステージに立った喜びの声が聞けると思いきや、流はキャプテンとしての責任を痛感していた。

「勝利を目指していたので(負けて)悔しい。前半は意図した形でトライ取れて、リードして折り返したが、後半の最初自分のミスでトライとなり負けにも直結して、僕自身もキャプテンとして責任を感じている。でもこれからスーパーラグビーは続くので、その中でこういう経験できたことをプラスに捉えて、プレッシャーを感じられたのが収穫だと思う」

また、同じくスーパーラグビーデビューを飾ったFL姫野は、出場を素直に喜びつつ、自己評価は控えめだった。

「今日はめっちゃ緊張した(笑)。でもフィジカルの部分では結構やれたかなと。そこはすごく手応えを感じたし、ディフェンスでも強いランナーを止められたので、フィジカルはよかった。(今日の自己採点を問われ)60点。まだまだ。あまり高い点をつけてしまうと。もっと上に行きたい」

サントリーでの活躍が記憶に新しいCTB中村亮土も、スーパーラグビーデビューを先発で飾り、手応えを感じていたようだ。

「(サンウルブズは)楽しみでしかなかった。ウキウキとかワクワクという感じ。(炎などの演出にも)これから試合だという実感、楽しみな気持ちが湧いてきた。全体的にフィジカルの部分で戦えたのは次につながると思う。僕は今年が初めてだが、(チームとしては)毎年レベルアップしていると思う。3年目という年にせっかく選ばれて試合に出ているので、このような惜しい試合を勝ちにつなげられるようにしていきたい」

こうして大舞台の経験者が増えていくことで、サンウルブズはもちろん日本代表の選手層がさらに厚みを増し、来年のラグビーワールドカップにプラスに作用していくことは間違いない。今後も彼らの活躍に注目してほしい!

記事提供者:齋藤龍太郎(楕円銀河)

試合情報

  • 2018.2.24(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 25 - 32 ブランビーズ
    NO SIDE
  • 2018.3.3(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 17 - 37 レベルズ
    NO SIDE
  • 2018.3.10(土)
    スーパーラグビー2018
    シャークス 50 - 22 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.3.18(日)
    スーパーラグビー2018
    ライオンズ 40 - 38 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.3.24(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 10 - 61 チーフス
    NO SIDE
  • 2018.4.7(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 29 - 50 ワラターズ
    NO SIDE
  • 2018.4.14(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 10 - 24 ブルーズ
    NO SIDE
  • 2018.4.21(土)
    スーパーラグビー2018
    クルセイダーズ 33 - 11 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.4.27(金)
    スーパーラグビー2018
    ハリケーンズ 43 - 15 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.5.12(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 63 - 28 レッズ
    NO SIDE
  • 2018.5.19(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ 26 - 23 ストーマーズ
    NO SIDE
  • 2018.5.25(金)
    スーパーラグビー2018
    レベルズ 40 - 13 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.6.3(日)
    スーパーラグビー2018
    ブランビーズ 41 - 31 サンウルブズ
    NO SIDE
  • 2018.6.30(土)
    スーパーラグビー2018
    サンウルブズ VS ブルズ
    • 20:55 キックオフ
  • 2018.7.7(土)
    スーパーラグビー2018
    ワラターズ VS サンウルブズ
    • 18:45 キックオフ
  • 2018.7.13(金)
    スーパーラグビー2018
    レッズ VS サンウルブズ
    • 18:45 キックオフ

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