66-5でブランビーズに完敗…サンウルブズは7月に2勝目へ再挑戦

スーパーラグビー2016 - 66-5でブランビーズに完敗…サンウルブズは7月に2勝目へ再挑戦
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5月28日のスーパーラグビーの第14節、サンウルブズは前週のレッズ戦に続きオーストラリアでの2戦目を迎えた。相手は首都キャンベラが本拠地とする、優勝2回の強豪ブランビーズだった。

サンウルブズは前節レッズと競りながら勝ち点を得られず、ウインドウマンス(代表試合の期間)前最後となるこの試合で2勝目をもぎ取りたいところだった。

そんな狙いもあってか、2戦連続でリザーブだったHO堀江翔太キャプテンがスターターに、BKの要であるSOトゥシ・ピシ、FBリアン・フィルヨーンをリザーブに回し、それぞれ田村優、笹倉康誉を先発させるなど要所のメンバーを変更。また、SH井上大介が初めてリザーブ入りを果たした。

なお、前節まで2試合ゲームキャプテンを務めたCTB立川理道にとってブランビーズは2014年シーズンに所属していたチームであり、一度も出番を勝ち取ることができなかった古巣との初対決となった。

一方、オーストラリアカンファレンスでワラターズと首位争いしているブランビーズは、このサンウルブズ戦でボーナスポイント1(相手とのトライ差が3以上で獲得)を含む勝ち点5を取りたいところ。キャプテンのHOスティーヴン・ムーアをはじめPRスコット・シオ、FLスコット・ファーディー&デイヴィッド・ポーコックと、昨年のラグビーワールドカップ準優勝メンバーを並べた万全の布陣だった。

その他、サントリー入りが決まっている稀代のゲームメーカーのSOクリスチャン・リアリイファノ、強力な突破力がウリのCTBテヴィタ・クリンドラニなど、スーパーラグビーでも屈指の選手を揃えた。

試合はキックオフ早々から、格上のブランビーズが主導権を握る。サンウルブズがボールを保持してもラックでジャッカルしてターンオーバー、またはサンウルブズの球出しを遅らせるなど、ブランビーズが接点の攻防で常に優位に立った。

前半12分にはブランビーズがそのジャッカルを起点に攻め込み、FLファーディーが先制トライ(7-0)。18分には5メートルラインでのラインアウトからモールで攻め、最後尾についていたHOムーアがトライ(14-0)。23分にはまたもモールからFLポーコックがそのサイドを突き、パスを受けたSHマイケル・ドウセットがトライ(21-0)。

31分にはビッグゲインしたSOリアリイファノからWTBナイジェル・アウォンへとパスが渡り、そのままインゴールへ飛び込んだ(28-0)。前半からブランビーズの一方的な展開となった。

反撃の糸口がつかめなかったサンウルブズだが、前半終了間際の39分に敵陣でのラインアウトからモールを押し込み、インゴールまで前進するが惜しくもボールを押さえることはできなかった。トライを得られなかったばかりか、モールに参加していたLO大野均が相手への頭突きによりシンビン(10分間の一時的退場)となり、そのまま28-0で前半を終えた。

数的有利に立ったブランビーズは後半もアタックが冴え渡った。3分にはSOリアリイファノのゲインを皮切りにHOムーアがこの試合2本目となるトライを決める(35-0)。

サンウルブズは4分、FBが笹倉からフィルヨーンに変わった時間帯から流れをつかみ出し、8分のブランビーズのオフサイドではスクラムを選択、そこから1分半以上にわたり14フェーズのアタックを重ねた。しかし最後はCTBデレック・カーペンターのノックオンで得点には結びつなかった。

すると流れは再びブランビーズへ。15分にはSOリアリイファノ、WTBアウォンとボールをつなぎ、最後はFBエイダン・トウアがトライ(40-0)。続く17分にはターンオーバーを起点に、20分にはインターセプトからトライを追加し、ブランビーズが54-0と試合を決めた。

なんとか一矢報いたいサンウルブズは17分、自陣からFBフィルヨーンが短く前方にパントし、落下点に入ってさらに前方へとキック。ゴール前付近まで転がったボールにFLリアキ・モリが追いつき、こぼれたボールを拾ったWTB山田章仁がインゴールに飛び込んでトライ、54-5とする。なお、今シーズン9トライ目を決めた山田は、依然としてトライランキングでトップタイに立っている。

試合終盤、さらに得点を重ねたいサンウルブズだったが、ラインアウトの失敗を連発するなど自らチャンスを逸し、逆に35分、43分とブランビーズにトライを与えてしまい66-5でノーサイドを迎えた。

一貫してアタックの精度が高く、個人のスキルも光ったブランビーズが勝ち点5を獲得してワラターズと並び(ともに34)、得失点差で上回ってオーストラリアカンファレンス首位に立った。サンウルブズは勝ち点9、アフリカ1カンファレンス最下位にとどまった。

勝利したブランビーズのキャプテンHOムーアは「新しい選手にたくさん経験を積ますことができた。(6月の)代表戦に向けて、いいリズムで入れると思う」と快勝を振り返った。

サンウルブズHO堀江翔太キャプテンは「まだ3試合残っているので、ちょっとブレイク(6月のウインドウマンス)を挟みますけどしっかり立て直したい」と前を向き、アタックをどう修正するかとの質問には「全員が戦術、戦略をしっかり理解できるように(したい)。また、ボールをしっかりキープすれば、(相手の)スペースがどんどん空いてくると思うので、最後のところで(トライを)取れるようにしたい」と、7月のラスト3試合に向けて決意を新たにした。

スーパーラグビーは6月のウインドウマンスを挟み、7月に再開する。サンウルブズの次戦は7月2日(土)のワラターズ戦となり、ホームの東京・秩父宮ラグビー場での今シーズンの最終戦となる。

リオデジャネイロ五輪を視野に入れてセブンズに専念することが予想されるFLアンドリュー・デュルタロ(アメリカ代表)、WTB山田らを欠いて臨むことになりそうだが、どのようにチームを立て直して2勝目を目指すのか。マーク・ハメット ヘッドコーチと選手たちの奮闘を是非とも応援してほしい!

記事提供者:齋藤龍太郎(楕円銀河)

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