W杯初の2勝目!日本がサモアに26−5で快勝し8強入りへ近づく

ラグビーワールドカップ2015 - W杯初の2勝目!日本がサモアに26−5で快勝し8強入りへ近づく

新しい歴史を築いた。サモアを21点差で下した頼もしいジャパンの戦士たち。

  • シェアする

10月3日、イングランドのミルトンキーンズにあるスタジアムMKで、ラグビー日本代表は、ワールドカップの予選プール3戦目となるサモア戦を行った。日本代表もサモアもともに1勝1敗で、勝ち点4で並んでいた(得失点差でサモアが2点上回り3位、日本は4位)。

日本代表が目標として掲げる決勝トーナメント進出には、負けられない一戦のため、エディー・ジョーンズHCも「最も重要な試合」と位置付け、総キャップ数は615と過去、最も経験のあるメンバーで臨んだ。特に日本代表の最多キャップ更新し続けているLO大野均は、この試合で37歳150日の最年長試合出場記録も更新した。「名誉なことです」(大野)

優勝トロフィーである「ウェッブ・エリス杯」の横を両チームのキャプテンが先頭に、スタジアムに入ってきた。サモアが試合前に踊る「シヴァタウ」の最中、日本代表のメンバーはしっかりと肩を組んで対抗していた。

試合は序盤から日本代表が接点で規律が良かった反面、相手の規律が悪かったこと、そしてスクラムとラインアウトというセットプレーで日本代表が優位に立ったことで、テンポをコントロール。7分、FB五郎丸歩のトライと思われたが、その前のパスがスローフォワードの判定でノートライ。ただ、直前に相手が反則を犯していたため、日本代表がPGを決めて3-0と先制する。

さらに23分、ゴール前のスクラムを日本が押し込み、相手のコラプシングの反則がなければトライだったと判定され、日本代表にペナルティートライが与えられて10-0とリードを広げる。33分にFB五郎丸がPGを決めて13-0で迎えた前半ロスタイム、日本代表はボールを継続し、最後はライン際のWTB山田章仁が、相手のタックルを一回転してかわして、右隅に飛び込みトライ。さらに五郎丸のゴールも決まって20-0と大きくリードして前半を折り返した。

素晴らしい決定力を見せたWTB山田は「相手WTB(アレサナ・)ツイランギが上にタックルに来ることがわかったから、回転しました。ワールドカップでの初トライ、嬉しかったです!」と声を弾ませた。

後半も試合は日本代表ペースで進む。7分、18分にFB五郎丸がPGを決めて26-0とした。ただ、負けられないサモアもメンバーを交代し勝負に出る。すると日本代表が警戒していたカウンターからボールを継続され最後はCTBポール・ペレスにトライを許し、26-5とされる。

28分、相手の反則後、日本代表はタッチに蹴って、モールを狙う選択肢もあったが、PGを狙った(五郎丸のキック自体は外れてしまった)。今後のことを考えて4トライ以上のボーナスポイントを狙うことも一つの考えとしてあったが、リーチ マイケル主将の選択肢はショットだった。「相手はどこからでもトライが取れるチームなので、勢いに乗せたらどんどんトライを取られてしまうかもしれない。残り12分だったので、まず勝ちに行こうと思いました。もしPGが入っていたら、その後、トライを狙いにいこうと思っていました」(リーチ主将)

その後、互いに攻めるも、攻め手を欠いてそのまま26-5でノーサイド。日本代表は南アフリカ戦に続いて、今大会2勝目を挙げた。なお日本代表がワールドカップ1大会で2勝することは初めてのこと。

また試合のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)は、今大会の得点を45点まで伸ばし、日本代表選手としてワールドカップの最多得点記録を更新した五郎丸選手に送られた。それまでのトップは2003年ワールドカップに出場したFB栗原徹(現・NTTコミュニケーションズコーチ)の持つ40点だった。「1週間準備してきたことが出せた。今日は日本代表の強さをアピールできたと思う。(日本代表選手のワールドカップ得点記録を抜いたことに関しては)歴史が一つ一 つ、変わっていくことはチームにとってプラスになる」(FB五郎丸)

試合後、エディー・ジョーンズHCは「とてもFWが良かった。セットピースも良かった。それからボールを前へ前へと持っていくことができましたし、ディフェンスも良かったです。素晴らしかった。4トライ取れたら良かったですが、後半はそれほど上手くはいかなかった。でも勝ち点4を取れて良かった」、またリーチ主将は「スタジアムを見ると日の丸がたくさんあって本当に力になりました。勝利してすごく嬉しかったです。でも最後にボーナスポントが取れなかったのはちょっと残念ですけど、これから1週間時間があるのでしっかり体を整えていい準備します」と振り返った。

日本対サモア後に行われた、南アフリカ対スコットランドは南アフリカが勝利した。残り1試合を残して総勝点、南アフリカが11、スコットランドが10、日本が8、サモアが4、アメリカ0となった。

予選プールの最終戦、南アフリカかスコットランドが引き分け以下となり、日本代表がアメリカに4トライ以上挙げて勝利すると日本の決勝トーナメント進出の可能性が見えてくる。ジョーンズHCは「ワールドカップで日本はアメリカに勝ったことがない。でも100パーセントの状態のアメリカを破ったことがあるので、記録を塗り替えたい」と意気込んでいる。

予選プール最終戦となる日本代表対アメリカは、10月11日20時(日本時間12日午前4時)にキックオフされる。

記事提供者:K.S.