オールブラックスのアタックが炸裂、フランスを粉砕

ラグビーワールドカップ2015 - オールブラックスのアタックが炸裂、フランスを粉砕
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ラグビーワールドカップ、土曜日に開催された準々決勝。ディフェンディング・チャンピオンのニュージーランドが、62-13でフランスを蹴散らした。フランスは8年前の同じ準々決勝でニュージーランドと同じ会場で対戦し、そのときは20-18で勝っているのだが、今回はオールブラックスに一蹴された。

プール戦を戦うなかでチーム力を整備しつつ、決勝トーナメントに突入したオールブラックス。そのチーム状態は非の打ちどころがないと言わざるをえない。圧倒的なパフォーマンスでの勝利だった。

試合はまず、ニュージーランドがダン・カーターの見事なペナルティゴールで先制するが、ブロディ・レタリックの反則で得たペナルティゴールのチャンスを、フランスのフルバック、スコット・スペディングがものにしてすぐに同点に追いついた。

フォワード2列目のレタリックは、その反則を帳消しにするようなトライを奪う。フランスのフレデリック・ミシャラクのキックをチャージダウン、試合の初トライを挙げた。

ミシャラクはこのキックでハムストリングに異常をきたしてピッチを去らなければならなかった。オールブラックスは後ろめたく感じたわけでもないだろうが、ペナルティキックを2つ続けてフランスに与え、その1つ目のペナルティゴールをモルガン・パラが成功させる。

けれどもニュージーランドはすぐに盛り返す。ネへ・ミルナースカッダーが右サイドから切れ味鋭いサイドステップで相手を抜き去っていきトライを獲った。

ミルナースカッダーのプレーも鮮烈だったが、次の得点シーンもその上をいくものだった。カーターがダミーを入れながら左手で左後方のジュリアン・サヴェアへパスが通ると、一気にインゴールへ駆け込んだ。

フランスもなんとかトライを獲って追いすがる。ベルナール・ルルーへのパスが乱れたが、それをルイ・ピカモールが拾い、相手ディフェンスをかいくぐってトライ。

だがオールブラックスは容赦なく反撃。ベン・スミスがそのピカモールとハイボールを争って競り勝つ。ボールがサヴェアに渡ると、ブルドーザーのようにディフェンダー3人をなぎ倒してインゴールへ。1995年大会のジョナ・ロムーのトライシーンを髣髴とさせるようなトライだった。29-13で折り返す。

後半早々、ミルナースカッダーが肩の負傷でベンチに下がると、フランスとしては反撃のチャンスであったが、ラックでニュージーランドのリッチー・マコウの顔面にこぶしを当てたとしてピカモールにイエローカード(10分間の一時的退出)が出される。

ニュージーランドはその数的優位のなかで、ジェローム・カイノが左サイドへトライ。そしてピカモールが戻ってからだったが、サヴェアがハットトリックとなる3つ目、大会を通してだと8つ目となるトライを挙げた。

フランスはもう気持ちが折れてしまった。キアラン・リードがニュージーランド7つ目となるトライを獲ると、替わって入ったばかりのタウェラ・カーバーローもトライし、得点は50を超えた。

ベストシーンの集合体のようなオールブラックスのパフォーマンス、最後に締めくくったのは、先週トニー・ウッドコックスの替わりにスコッドに招集されたプロップのジョー・ムーディだった。バックス顔負けのオフロードでカーバーローにラストパス。トライに結びついた。そしてカーターが7つ目のコンバージョンを決めて試合は終了となった。

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キー・スタッツ

●ニュージーランドがワールドカップの準決勝に進出するのは7回目で、どのチームよりも多い。

●フランスにとって、オールブラックスに62得点されて敗れるのは、テストマッチでは最多。49点差での敗戦はフランスのテストマッチ史上2番目の点差となった。

●オールブラックスのワールドカップ連勝記録はこれで12。1999-2003にオーストラリアが達成した記録に並んだ。

●この試合のニュージーランドの3つ目のトライは、ニュージーランドにとってワールドカップでの通算300個目のトライとなった。(他に200を超えるチームはない)

●ジュリアン・サヴェアは今回のワールドカップで8トライを獲得している。これは1999年のジョナ・ロムー、2007年のブライアン・ハバナと並んでタイ記録となった(1大会での最多トライ数)。