エディージャパン「最終戦」28−18でアメリカに勝利し3勝1敗、“史上最強の敗者”に

ラグビーワールドカップ2015 - エディージャパン「最終戦」28−18でアメリカに勝利し3勝1敗、“史上最強の敗者”に

前半28分、モールに参加していた日本代表WTB藤田慶和が見事トライを決めた。

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10月11日、ラグビー日本代表は、イングランド・グロスターにあるキングスホルムスタジアムで、プールBの最終戦・アメリカ戦に臨んだ。相手の勢いに苦戦した部分もあったが、日本は28-18で勝利し、有終の美を飾った。

日本は3試合で2勝1敗だったが、4戦目は「一番大事な難しい」(FLリーチ マイケル主将)試合となった。それは、前日にスコットランドがサモアに勝って、すでに目標としていた決勝トーナメント進出が断たれてしまっていたからだが、日本のフィフティーンは3勝目を挙げて、さらに歴史を塗り替えることを目指した。

日本はCTBクレイグ・ウィング、WTB藤田慶和が初出場となった。しかし前半、今大会初勝利を目指して攻めるアメリカが5分、SOのAJ・マクギンティのPGで3-0と先制する。

だが、日本も7分、SO小野晃征がラインブレイクして、グラバーキック。そのボールをゴール前でWTB藤田慶和がキープし、NO8ホラニ龍コリニアシにパス。ラックとなった後に素早く左に展開すると、HO堀江翔太、WTB松島幸太朗と渡り、WTB松島がそのまま左中間にトライ。日本は7-3と逆転に成功する。

今度はアメリカが反撃する。24分、アメリカのFWが近場にこだわって攻め続ける。最後は大きく右に展開して、スピードスターのWTBタクズワ・ヌグウェニアがインゴールに飛び込んで7-8と逆転に成功。

だが、日本も直後にチャンスをつかむ。自分たちのキックオフのボールをWTB藤田が奪って、チャンスメイク。最後はFWがモールを組み、そのボールに「モールに入っていいと言われていたので」というWTB藤田が加わって、そのままモールからトライを挙げて14-8。33分、FB五郎丸がしっかりとPGを決めて、17-8とリードして前半を折り返した。

後半は、互いにキックを蹴り合うような展開となり、PGを互いに決めて20-11に。そして後半21分、日本はPGを狙わず、ラインアウトからモールでトライを狙いに行く。相手PRにシンビン(10分間の一時的退場)が出て数的有利が生じていたこともあり、22分、モールからNO8アマナキ・レレィ・マフィが豪快にインゴールへ飛び込んで、25-11とリードを広げた。

その後、日本は攻撃の手を緩めなかったものの、4トライ目を取ることはできなかった。逆に、今大会初勝利に燃えるアメリカにターンオーバーからボールをつながれ、31分、FBクリス・ワイルズにトライを許し、25-18と7点差に迫られてしまう。だが、37分、五郎丸が落ち着いてPGを決めて、結局、そのまま日本が28-18で勝利して、ノーサイドを迎えた。

リーチ マイケル主将は「準々決勝に行けなかったことは残念ですが、3勝という良いパフォーマンスができて、日本ラグビーへのリスペクトを得られた。また日本のラグビーファンが増えたということもうれしい。これから新しい日本代表となると思うが、この良い流れをつなげていきたい」と先を見据えた。

また、この試合を最後に退任するエディー・ジョーンズHCは「とても満足しています。選手たちは良いプレーをしました。うれしい勝利です。またアメリカは素晴らしく、次々に攻撃を仕掛けてきました。我々はフィットネス、スキル、持っているものを全て使って戦わなければなりませんでした」と、選手たちを称えた。そして次大会について聞かれると「2019年は素晴らしい大会になると思います。現在の代表選手たちの60%くらいの選手たちは出場すると思います」と、現代表選手たちへの期待も語った。

日本は一大会で初めて3勝を挙げて、予選プールB3位で大会を締めくくった。ワールドカップで24年ぶりの白星を挙げた南アフリカ戦を皮切りに、日本ラグビー界の歴史を次々と塗り替えた“エディージャパン”は、2003年ワールドカップから現方式になって以降、プール戦で3勝を挙げたものの初めて決勝トーナメントに行けなかったチームになった。

記事提供者:K.S.