日本、トンガに39-6で快勝!攻めては5トライ、守っては相手をノートライに押さえる

ラグビー日本代表 - 日本、トンガに39-6で快勝!攻めては5トライ、守っては相手をノートライに押さえる

後半19分、ダイブで豪快にトライを決めた日本代表WTBレメキ(撮影/齋藤龍太郎)

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強豪オーストラリア代表にホームで敗れ、課題と成果が見えてから2週間。フランス遠征に臨んでいるラグビー日本代表は、11月18日(土)日本時間深夜、ワールドカップ出場を決めているトンガ代表と南フランスの都市トゥールーズで対戦した。

会場のスタッド・アーネスト・ワロンはフランス1部リーグ「TOP14」のスタッド・トゥールーザンのホームスタジアム。目の肥えた地元のラグビーファンや日本のサポーターが数多く集まった。

11月13日現在のワールドラグビー世界ランキングで日本代表は11位で、一方のトンガは14位。負けられない一戦であると同時に、2019年のラグビーワールドカップ日本大会でサモア代表と対戦する可能性が高い日本代表にとっては「仮想サモア代表戦」に位置付けられる重要な試合となった。

日本代表はオーストラリア戦からメンバーを一部変更。右PRにはノンキャップの具智元が入り、LOには2015年ワールドカップ以来の代表復帰を果たしたベテランの真壁伸弥が入り、オーストラリア戦で注目を集めた姫野和樹はLOからFLに入り、キャプテンのFLリーチ マイケル、トンガ出身のNO8アマナキ・レレィ・マフィとともに第3列で先発した。

BKはSH田中史朗とSO田村優の経験豊富なハーフ団、CTBは立川理道とラファエレ ティモシーのコンビに。WTBは福岡堅樹が復帰しレメキロマノラヴァと両翼を担い、FBには松島幸太朗が入るなど現状のベストメンバーでトンガ代表と相対した。

トンガ代表は、かつてクボタでプレーしHC(ヘッドコーチ)も務めた元オーストラリア代表のトウタイ・ケフが指揮を執っている。11月11日には世界の名手たちによって結集されたバーバリアンズと対戦し24−27と惜敗した実力のあるチームだ。

かつてヤマハ発動機で活躍したキャプテンのシアレ・ピウタウがCTBに入った他、WTBには東芝でプレーしたクーパ・ブーナが、またリザーブには朝日大学のNO8シオネ・バイラヌ、大東文化大学のSH岡新之助タフォキタウが入るなど、日本に縁のあるメンバーも数多く並んだ。

試合はトンガのウォークライ「シピ・タウ」を経てキックオフを迎えると、日本代表はいきなり主導権を握る。

前半3分、敵陣5メートルラインでのラインアウトを起点に日本代表はアタックを仕掛け、中央でボールを受けたWTBレメキ ロマノ ラヴァが相手ディフェンスを得意のステップでかわしてインゴール中央へトライ。SO田村のゴールも決まり日本代表が7−0と先制する。

その後トンガが1本、日本代表が2本のPGを決めて10−6となり、前半29分に日本代表はトンガLOハラレヴァ・フィフィタのシンビン(10分間の一時的退場)により、再び敵陣深い位置からのラインアウトのチャンスを得る。そのチャンスでモールを組んで前進し、後方からボールを運んだNO8マフィがインゴールにボールを押さえて、日本代表が17−6とリードを広げた。

さらにその直後の32分、SO田村とのコンビでFLリーチが鋭いランでディフェンスを突破しトライ。24−6とした日本代表は38分にもPGで3点を追加し、27−6と大きくリードして前半を折り返した。

後半もこの勢いを保ちたい日本代表だったが、今度はトンガ代表が後半序盤からボールをキープし攻め続ける。

12分、トンガ代表はトライの絶好機を得るもインゴールでノックオンとなり、点差を縮めることができないまま後半中盤を迎える。

すると19分、今度は日本代表が敵陣でチャンスを得て、モールでインゴール寸前まで迫ると、オープンへ展開し、最後は後方から走り込んできたWTBレメキがSO田村からのパスを受け取り、インゴールへ豪快にダイブ! WTBレメキのこの試合2本目のトライで日本代表は34−6とさらにリードを広げる。

さらに後半34分、再三トンガの猛攻に耐える中、アタックの機会を得た日本代表は、途中出場したFB藤田慶和が得意のランからWTB福岡へフラットパス。相手ディフェンスを崩れたところを福岡がダメ押しのトライを決めた。

最終スコアは39−6。日本代表が攻めては5トライを挙げて、守ってはフィジカルの強いトンガ代表をノートライに押さえての快勝となった。

試合後、キャプテンのFLリーチは、

「(前回オーストラリアに大量点を取られた時と比べて) ディフェンスを修正してきたので、非常に良くなった。(ディフェンス)コーチの(ジョン・)プラムツリーがそのためにいろいろとやってくれたので、 結果が出てとても嬉しく思う。 次のフランスはまたレベルが違う。強いセットピースとディフェンスのチームなので、またしっかりと準備したい。(2019年ワールドカップまで) あと2年というプレッシャーはあるが、目の前の試合一つ一つでステップアップしていきたい」

と手応えを口にした。

トンガのキャプテンCTBピウタウは、

「セットピースとディフェンスがうまくいかなかったが、若い選手も多く、 今は2019年に向けての設計中の段階だ。経験を積んでよくなっていきたい」

と完敗の中に今後の課題を見出した。

今年6月10日のルーマニア戦(33−21)以来となる勝利を掴んだ日本代表は、日本時間26日(日)早朝、強豪フランス代表と対戦する。今秋のテストマッチ最終戦となるこの一戦に、トンガ代表戦快勝の勢いを持ち込めるか大いに注目してほしい。

◇WTBレメキが2トライを挙げて存在感を見せた!

前半3分の先制トライ、後半19分のダメ押しトライと2つのトライを決めたWTBレメキは、トライの感想について開口一番、

「気持ちよかった!」とコメント。

試合全体については、

「今日はフィジカルゲームだった。2週間前のオーストラリア戦と比べて、随分と上向いてきたのではないか。個人的にもいいプレーができてよかった。(本人はニュージーランド生まれだが両親がトンガ出身のため)初めて目の前でシピ・タウを見てとても特別な気持ちだった。とにかく点を取って勝ててよかった」

とチームとしての向上を実感していた。

フランス戦でも出場が期待される頼れる存在である。今後もレメキの豪快な走りが日本代表に勝利をもたらすことになろう。

記事提供者:齋藤龍太郎(楕円銀河)